お知らせ

信濃毎日新聞から一部抜粋いたしました。

「東御のチーズ仏で最高賞」国際コンクール

アトリエ・ド・フロマージュ出品

チーズ製造販売のアトリエ・ド・フロマージュ(東御市)のブルーチーズが、フランス中部トゥールで開かれたチーズや乳製品の見本市「モンディアル・デュ・フロマージュ」のチーズコンクールで、最高賞の「スーパーゴールド」を初めて受賞した。世界各国から出品された600点以上の中から選ばれた。

コンクールは2013年に続いて2回目で、8日に行われていた。日本のチーズ製造者らでつくるNPO法人チーズプロフェッショナル協会(東京)によると、国内からは11のチーズ工房が参加。ブルーチーズやモッツァレラといった種類ごとに審査し、全体で21点がスーパーゴールドに選ばれた。国内では高秀牧場(千葉県いすみ市)もブルーチーズで受賞。国内の工房が同賞を受けるのは初めてという。アトリエ・ド・フロマージュのブルーチーズは、昨年10月に都内で開かれた品評会「第1回ジャパンチーズアワード‘14」で最高賞のグランプリを受賞。その後、パリに社員を派遣し、さらに舌触りや後味の良さを追求してきた。高橋社長は「ブルーチーズが苦手という人にも美味しいと言ってもらえるよう工夫した」。松岡容子会長は「日本人の味覚や食文化が本場のフランスで認められたことがうれしい」と喜ぶ。

同協会の枡田規夫専務理事は「国産チーズの品質を高めようと各社が努力した成果が出た。これからも海外出品を呼び掛けたい」としている。

“品評会への参加活発化 海外評価でブランド力向上”

県内食品メーカーで、国際的な品評会への出品が活発化している。人口減少に伴い競争が激化する国内市場で、国際的な高評価は商品への信頼やブランド力向上につながり、消費者による商品選択で有利に働くとみるからだ。「受賞した商品への信頼度は絶大だ」。信州ハム(上田市)は2010年以降、ハム・ソーセージの本場、ドイツの国際コンクールに出品し、幾つもの商品が最高賞を受けた。国内スーパーに並ぶ商品には受賞を示す包装を使い、「販売増につながっている」(企画販促課)とする。「オラホビール」を製造販売する信州東御市振興公社は今年、世界的に知名度が高い英国の出版社主催の品評会に初挑戦する。国内地ビール市場への米国メーカーの参入を脅威と受け止め、「日本の地ビールのレベルが高いことをもっと国内消費者にも知ってもらいたい」と意気込む。ベルギーに事務所がある国際味覚審査機構のコンクールに出品し、連続で最高賞を受ける菓子製造販売のマツザワ(下伊那郡高森市)は商品の品質向上を狙う。中小企業では商品を評価する人材をそろえるのが難しい。コンクールの評価項目は味覚や、見た目、味など幅広く、森本康雄製造部長は「客観的なアドバイスをもらっている」と話す。

同社は海外向けに通信販売もしており、受賞は台湾やシンガポールなどから引き合いにもつながっているという。

 

2015年(平成27年)6月12日金曜日  掲載

 

 

2015年6月20日更新